転職エージェントサービス 求職者向けマイページデザインリニューアル
株式会社Geekly セクションマネージャー
山崎 凌平 氏
やまざき・りょうへい/2018年中央大学商学部卒業、株式会社ギークリーへ入社。法人営業、マーケティングを経て、新規部署の立ち上げを経験。現在は個人営業のマネージャーを務める傍ら、社内の多岐に渡る企画改善プロジェクトに携わる。
写真 :株式会社Geekly セクションマネージャー 山崎 凌平(以下:山崎) / 掲載日:2024/12/18
IT/Web/ゲーム業界の転職エージェント「Geekly」を中心に、同様の業界に特化したオウンドメディア「GeeklyMedia」や、口コミサイト「Geekly Review」を運営している株式会社Geekly。
同社は2011年に設立し、蓄積してきた専門性の高いノウハウで求職者のサポートを行うエージェントです。利用者の転職後における職場定着率は97%(2024年3月時点)と高い数字を誇ります。また求人総数37,000件以上(2024年9月時点)と豊富な選択肢を備え、IT業界を志望する求職者がベストな内定を獲得できるよう支援をおこなっています。
そんな転職エージェント「Geekly」の求職者様用のマイページでは、お客様からの声を参考に日々機能改善を重ねている半面、UIなどにおけるデザインがつぎはぎになり一体感が欠如してしまうという課題を抱えていました。また改善される部分と手入れのされない部分とでデザインに乖離が浮き彫りになるなどの課題も挙げられました。それらの課題を解決するため、マイページのリニューアルプロジェクトにHumAIn社とともに取り組みました。当時を振り返り、改善できたポイントや、現在も活かされているスキルや学びなどについてお伺いしました。
転職後の職場定着率は脅威の97%、IT/Web/ゲーム業界特化の転職エージェント
貴社のサービスの詳細や強みについて教えてください。
山崎:正社員を中心にIT/Web/ゲーム業界の転職を支援しているサービスが「Geekly」です。強みとしては「IT業界に専門特化している点」「転職後の職場定着率が高い点」などが挙げられます。
Geekly設立当初から迷いなくIT領域限定でやっているため、知識や経験などの質を日々向上できており、それらを余すところなく駆使し企業や求職者へ貢献しています。ある程度の成果が出たら他領域へ進出する他社エージェントさんもいらっしゃいますが、我々が大事にしていることは「求職者ひとりひとりにあわせた質の高いサービス」の提供。そのため「IT領域に専門特化している点」は変えることなく貫いています。
また「転職後の職場定着率が高い点」については、希望のIT職種への転職成功割合95%を誇っております。専門特化して貯めてきた濃いノウハウを活かして、求職者と企業とのミスマッチが発生しないようにしっかりサポートできている結果だと捉えています。
他にもGeekly独自のサービスがあれば教えてください。
山崎:履歴書・職務経歴書の作成を代行するサービスがあります。専任のスタッフが求職者様にヒアリングをさせて頂きながら、作成をさせて頂くというものです。働きながらの転職で書類作成に割く時間がない、どう作成して良いのか自信がないなどの理由で、転職活動のスピード感を落としてしまう求職者さんは少なくないです。そんな課題をCA(キャリアアドバイザー)を行いながら自身の肌で感じたので、サービス化しました。
すると、このサービスを社内で発足させたのは山崎さんということでしょうか。
山崎:はい、実はそうなのです。一般的な転職エージェントさんでは、履歴書・職務経歴書の作成を生成ツールでサポートしているのをよく見かけますが、求職者にヒアリングを実施して専任のスタッフが制作を代行するのは当社独自のサービスになります。
最初は1人で実験的に行っていた支援方法でしたが、良い評価を複数いただいたタイミングでチームでも実施するよう拡大し、最終的にはサービス化まで発展させることができました。
「仕組みと実行力」のGeeklyたる所以ですね!
ありがとうございます!!
求職者の増加とともに改善活動も活発化するも、デザインの一貫性が劣化
当時抱えていた課題について教えてください。
山崎:今も当時も変わらず「仕組みと実行力」にこだわりを持っているので、機能改善はものすごいスピードで行われ続けていました。一方で、デザインに関しては改良の余地があるもののデザイナーが不足していたため機能面の進化に追いついていませんでした。手が付けられなかったデザインの部分は、Geeklyを開発した当初の社内基幹システムのような見た目で古めかしいままだったのです。
また機能改善は改善提案を行ったメンバーが各々で進めており、トンマナの共通ルールなどの土台が作り切れていなかったので、デザインに一貫性がなかった点も課題でした。
私たちがご提案した際、他社さんも比較検討されていらっしゃいましたが、最終的にHumAIn社を選んでいただいた決め手について教えてください。
山崎:デザイン力や実績ももちろん決め手のひとつではありますが、何といっても「プロジェクトのやりやすさ」が飛びぬけて良かったです。具体的には、納期やレスポンスのスピード感やプロジェクトに対するコミットメントの強さの部分で信頼できました。
我々Geeklyでは「気持ちの良い人」を採用して「気持ちの良い会社・組織」にしようとしているので、プロジェクトに伴走いただくパートナー会社に対しても「気持ちの良い方々と付き合いたい」という想いがあります。特に今回のマイページのリニューアルプロジェクトは長期に渡ることを見据えていたので、ここは外せない重要なポイントでした。初回の打ち合わせから、HumAIn社とは一緒にプロジェクトに取り組みやすそうだなと強く感じていました。
その他、HumAIn社を選んでいただいた理由について教えてください。
山崎:HumAIn社は提案型の姿勢であったのが非常に良かったです。当時のGeeklyではデザインの技術やナレッジはまだまだ成長段階でしたので、我々がプロジェクトの過程でできることは「お客様の目線を代弁すること」「現場でマイページを使う営業マンたちの目線を代弁すること」でした。要するに「こういうことができたら嬉しい」「こういう状況だったら良い」などの大枠は提示できるけれど、それに尽きる状態です。
それらをマイページのデザインとして実現するにはどうすべきか、具体的な表現方法がわからなかったので、HumAIn社の皆さんが弊社のマイページの状況を咀嚼し、たくさん提案をくださったのが非常に心強かったです。プロジェクトが進むにつれ一つのチームとして阿吽の呼吸で進められる場面が多くなりました。
プロジェクトの進め方で印象に残っていることはございますか。
山崎:MTGの中で「こういうことができたら嬉しい」と伝えると、その場でFigmaを操作して「こういうイメージでしょうか」「この部分が特に変更を加えたい部分で合ってますか」などデザインを見せながら進行していただけたのが良かったです!
迅速に作業していただき、認識の乖離がないか確認が取れたので、手戻りを生み出しにくい進め方だったんじゃないかなと振り返ります。もちろん細かい部分は期日を決めて着手していただきました。また、機能としっかりリンクした導線やデザインも秀逸でしたね。
転職エージェントサービス 求職者向けマイページデザインリニューアル
成果物に対する評価はいかがでしょうか。
山崎:満足しています!当時の問題意識だった「古めかしい」「安っぽい」といった課題がしっかりと改善され、どこに見せても恥ずかしくない、今時のかっこいいものにリニューアルできました。操作性や導線、ボタンの配置などUIデザインも飛躍的に向上しました。
マイページとして「しっかり意図した配置になっている」状態にできたのは、HumAIn社のおかげです。
ありがとうございます!今回のリニューアルが完了した際、Geeklyのメンバーからのお声はいかがでしたでしょうか。
山崎:デザインが良くなってとても盛り上がりました!
「仕組みと実行力」が我々の強みであるので、これまでに改善を重ねた機能部分はそのままにデザインが飛躍して良くなったので、自社のプロジェクトへの愛着がさらに強まったと感じています。また今後も改善活動は続くため、デザインの一体感を損ねないよう様々な素材もご提供いただいた点もありがたかったです。
最後に、貴社のサービスの今後の展望について教えてください。
山崎:Geeklyは一貫してIT/Web/ゲーム業界採用のインフラを目指しています。企業の人事視点であれば「困ったらGeeklyを使っておけばいい人材が取れる!」求職者視点では「Geeklyを使えばいい企業に転職ができる!」という風にお客様からの信頼をいただけるように尽力しています。
より高みを目指すためにはもっと我々の能力やお届けできる規模感を拡大しつつ、確実に質の良いサービスがお届けできるような視野を持ち、目の前の求職者ひとりひとりにとって最良の内定を獲得できるよう支援をおこなう必要があります。日本のIT業界を盛り上げるために、これからもGeeklyは「質」にこだわったサービスを展開していきます!